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新世紀ユニオン結成趣意書

働く仲間のみなさん!

 最近「経済のグローバル化」とか「IT革命」などという言葉が、よく使われるようになりました。「経済のグローパル化」というのは、簡単に言えば、会社の「金もうけ」が一番、「強いものだけが生き残り弱いものはすべてを失う」という資本主義の原則を徹底するということです。特にアメリカ企業にとって一番都合のよいルールに世界中の国や企業が合わせろ、ということです。「lT革命」というのはコンピュータのネットワークで世界中の国や地域や会社を結べば、国境をこえて、一番金利の安いところでお金を借り、一番安く部品をおさめてくれる会社から仕入れ、賃金の一番安いところ、一番税金を払わなくていいところでモノを作れるようになるということです。そうすれば、会社は一番もうけを大きくできるというわけです。

 さて、しかし、私たち労働者はどうでしょう。家族をつれ、国境をこえて仕事のあるところへ自由に移動するわけにはいきません。会社がもうけを多くするために、都合よく賃金を引き下げられ、首を切られています。また、大企業の勝手な都合で下請け、孫請けの中小企業は、簡単に契約を打ち切られてつぶされています。そして失業者が増えれば増えただけ、「労働者のかわりはいくらでもいるんだぞ」と労働条件をさらに切り下げていく口実に使われています。

 正社員はどんどん首を切られ、それに代わって、パートやアルバイト、派遣職員という短期契約の、とても不安定で劣悪な労働条件で働かざるを得ない労働者が増えています。

 リストラの名による労働条件の切り下げ、倒産や解雇、人権侵害や「いじめ」による退職の強要で、過労死や自殺が急増しています。自殺者は3年連続で3万人をこえ、今や20人に一人が失業者、学校を出たけれど働くところがないという若者が急増しているのです。ところが、労働者の立場に立って闘ってくれるはずの労働組合の多くは、会社の「味方」となり、労働者を支配する道具にさえなってしまっています。どうしてでしょうか。

 日本の労働組合の多くは「企業別」の組合です。そして「ユニオンショップ」協定を結んで、会社に雇用されれば自動的に労働組合の組合員となり、労働組合の組合員でなければ会社の正社員にはなれない仕組みになっています。このような制度のもとで高度成長期には組合員は増えてきました。しかしそのことが今では、「会社あっての労働者」という考え方をまきちらし、労働組合が労働者の立場に立てない理由の一つになっています。また、解雇された労働者はユニオンショップ協定によって、同時に労働組合の組合員としての資格も失ってしまいます。それが、労働組合が失業者=首切りされた労働者の立場に立って闘えない理由なのです。

 私たちは、失業しても組合員であり続けられる労働組合。労働者が自分の意志で加入し、リストラの対象になったり、不当な労働条件の切り下げにあったとき、必要な支援と指導を受けられる組合。パートやアルバイト派遣労働者といったことに関わらず、誰でも加入でき、正社員化を要求し団結して闘う労働組合。そのような労働者の立場にしっかりと立つ、真の労働組合を目指しています。

 会社の壁、地域の壁を打ち破り、弱い立場の労働者が団結し連帯して助け合い、雇用を守るために闘う労働組合の結成を呼びかけます。目の前にある"新世紀"が働く者の世紀になることを目指して、ともに前進しようではありませんか。

【加入案内】

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